本の表紙
内容のご紹介
「福音館のかがくのほん」シリーズ 「日本の恐竜」。著者:長谷川善和さん。1988年に発行された子ども向けの絵本ですが、当時の日本の恐竜発掘の状況が分かりやすく説明されています。1988年の日本で発見されていた恐竜は、南樺太で発見されたニッポノサウルスを入れて7種類しかなかった。その後は日本でも恐竜化石の発見があいつぎ、この絵本が発行された1988年あたりは、「日本には恐竜はいなかった」と思われていた時代から、本格的な日本の恐竜研究への転換期となった時期だった。
本のデータ
●書名 日本の恐竜 ●著者 長谷川善和 ●発行所 (株)福音館書店 ●初版発行 1988年11月25日 ●資料発行 1992年1月20日 ●当時の定価 1,300円 |
この絵本が発行された1988年当時に恐竜時代の生き物が発見されていた場所を示した日本地図。中生代の地層があり恐竜が発見される可能性がある場所として、北海道、岩手県茂師、福島県、群馬県、石川県、岐阜県、福井県、山口県、北九州、熊本県とある。その後は各地で恐竜化石の発見があいつぎ、2012年現在では全国の都道府県の1/3から恐竜化石が発見されている。
現在の日本国内から発見された第1番目の恐竜化石は、1978年に岩手県岩泉町のモシ(茂師)で発見された化石で、後日の研究でこの化石は中国のマメンチサウルスに似た恐竜であることが分かり、モシ竜と呼ばれることになった。日本にもこんなに大きな恐竜がいたんですね。
※ このページの内容は、記事を書いた日(2012年3月5日)現在のものです。 |
[ 前ページ | 次ページ ] |